そういえば昨日、高砂、メインテーブルについての記事を書きました。
さて、結婚式でご新郎様・ご新婦様のおふたりのお席(メインテーブル)を「高砂(たかさご)」と呼ぶのはなぜでしょうか?

カワイイ高砂席
その答は、世阿弥が作った「高砂」という能にヒントが有りました。
ウィキペディアによると、「高砂」は「相生の松(雄株と雌株が寄り添って生えている松)によせて夫婦愛と長寿を愛で、人世を言祝ぐ大変めでたい能である。」
とのことです。
つまり、「寄り添って生えている松のように寄り添ってお座りになるお席」ということで「高砂」と呼ぶようになったのでしょうね。
また、「相生(あいおい)」が転じて「相老い」となって、お互い年をとるまでに仲睦まじく、というお話もあるようで、「高砂」の中でも、
老夫婦をモチーフにしているようです。
そんな老夫婦の人形を一部の地域では結納の際にお互いこの人形のように老夫婦になるまで仲睦まじく、という願いを込めてご新郎家から、ご新婦家へ結納品として贈る風習もあるようです。
ちなみに、「高砂」ですが、結婚式では、よく年配の方など、能を楽しまれている方が謳って下さいますので、私も時々耳にします。
内容を知らずに聴くよりは、知っていて聴くほうが聴いていても楽しいですよね。
それにしても、結婚式って本当に験を担ぐことが多くて面白いですね。