デジタルカメラのセンサーの光を感じる部分は、
規則正しく並んでいるので、規則正しく並んでいるものを撮影すると、
モアレや偽色が発生することがあります。
(今はずいぶん少なくなりましたが、テレビの男性アナウンサーのネクタイが変な色にギラギラしたりする現象のことです)
これまでの、デジタルカメラのトレンドは、
このモアレを発生させないために、細かな模様のものでも撮影できるように、
細かい部分をぼかすフィルター(ローパスフィルターといいます)がセンサーの前についていました。
そして、後でデジタル処理をして、
ぼかしたディテールを取り戻す・・・
という、なんとも矛盾したことをしていました。
(これからも、当分そうだと思います)
しかし、このごろのトレンドとして、
このローパスフィルターが、デジタル写真の画質を悪くしている。
という事がクローズアップされて、
ローパスフィルターが無いカメラが増えて来ました。
私が最近愛用している、LeicaのM8というカメラも、
ローパスフィルターを搭載していないカメラの先駆け的なカメラです。
(結婚式写真の出張撮影でメインに使用している、NikonのD4は、もちろん、よくも悪くもローパスフィルターがついています)
そのおかげで、撮影される写真はとってもクリアでシャープです。
しかし、、、ついに先日・・・
現れましたよ、すっごいモアレ・・・^^;

真ん中のビルの左側面にひどいモアレが・・・

拡大すると・・・うわぁ・・・
というわけで、モアレ軽減にチャレンジです。
いつも使用しているRaw現像ソフト、
Adobe Photoshop Lightroomであれこれ試しましたが、
どうにも無理・・・
というわけで、
AppleのApertureというソフトへバトンタッチ!

でも、どうにか改善できました。

まだすこしわかりますが、、、随分マシになりました。
どうにかプリントしても目立たい程度に収束出来ました。
ほとんどのシーンで気になることは少ないモアレですが、
結婚式の写真を撮っていると、
ご新郎様のタキシードには結構な頻度で発生します。
カメラの特性を上手に使いこなすこと。
これもプロの腕の見せ所ですね!